立憲議員のオススメ

長妻昭さんおすすめの一冊の表紙画像です

人生、つまり今、生かされている命が、私にどんなことを期待しているのか?

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勧めてくれた人:長妻昭さん(衆議院議員)

オススメの一冊:『夜と霧』
著者:ヴィクトール・E・フランクル(池田香代子訳)
出版元:みすず書房
出版年:2002年

オススメコメント:
日頃は暖かい応援をいただき、ありがとうございます。
首相はあっさりとコロナ対策を放り投げてしまいましたが、私たちは引き続き全力を上げて取り組んで参ります。

さて今回は、お勧めの本として、「夜と霧」をご紹介します。
精神科医であるフランクルが強制収容所送りになり、そこでの壮絶な体験とともに人間の本質を描いたものです。
「あっというまに崩れていった」(同書籍以下同じ)人が多い中でも、「周囲はどうあれ『わたし』を見失わなかった英雄的な人の例はぽつぽつ見受けられた」とあります。 
どうすれば、地獄のような環境で自分を見失わないでいられるのでしょうか?
フランクルは言います。「生きる意味についての問いを180度方向転換することだ」と。
私たちは、普段、自分の生きることに、人生に、何を期待するのか、と考えます。
なかなか思い通りにならない場合など、自分の人生に意味はあるのか、などと落ち込んでしまいます。
しかし、そうではなく、逆に、生きることが、人生が、私たちに何を期待しているのか、を問題にせよ、とフランクルは言うのです。
人生、つまり今、生かされている命が、私にどんなことを期待しているのか?
それを、とことん問うことが、「生き延びる見込みなど皆無のときにわたしたちを絶望から踏みとどまらせる、唯一の考えだった」と書いています。
「もういいかげん、生きることの意味を問うことをやめ、わたしたち自身が問いの前に立っていることを思い知るべきなのだ」とも。
コロナ禍の中、人生に対する考え方を変えるきっかけになるかもしれません。

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(編集部員よりお知らせ)
ご好評いただいております、当「立憲議員オススメの1冊・1本」コーナーは、次号よりしばらく休載致します。
また総選挙後にパワーアップして再開できるよう目下がんばります!

コメント

長妻議員のオススメ。
流石だと思いました。
小さな政局に振り回されることなく、人間が生きるという本質、大局を観る視座。立憲民主党にとってなくてはならない存在ですね。応援しています
長妻さんがこの本をオススメとして取り上げられたこと 嬉しく思いました。
私も50代で読み ひどく落ち込んで考えこむ時に再読する本 現代の聖書と言えるのではないかと思う本です。希望のない中でフランクルが生き残れたのは 人間としてのプライドを捨てなかったこと。「私は人生をいかに生きるか?」を問うのではなく 「人生の方が問いかけてくる生き方は何か」が重要だ と長妻さんも挙げておられましたが フランクルの深い言葉には惹かれます。
最近 若者の間でベストセラーになっている『人新生の「資本論」』も議員のどなたかオススメとして取り上げてくださいませんか。環境破壊 行き過ぎた新自由主義によって日本も世界も行き詰まっています。その解決策として斎藤幸平氏は「市民によるコモンの管理 そして脱成長」を挙げています。立憲民主党として大きな方向を考える時に必要な視点ではないでしょうか。

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