8月23日におもうこと
今日8月23日はユネスコ(国際連合教育科学文化機関)が定めた「奴隷貿易とその廃止を記念する国際デー」です。
1791年8月22日から23日の夜にかけて、サン=ドマング(現在のハイチ)において、大西洋奴隷貿易の廃止の重要な要因となった反乱(ハイチ革命)に由来するとのことです。
人間を奴隷という商品にして国際取引を行うなどなど、現代の感覚ではとても受け入れられないと感じられる方も多いかと思います。
しかし、これが廃止されるきっかけとなった事件から230年以上がたった今でも、世界では人身取引が横行しています。
IOM(国際移住機関)駐日事務所ウェブサイトによると、「売春など性的な搾取や臓器摘出の場合、人身取引によって身の自由を奪われるだけでなく、暴力や感染症などのせいで生命の危険にさらされる(中略)人権が保護されない劣悪な環境での強制労働なども含めた「現代の奴隷制」の被害者は5,000万人と推計されています。」とのことです。
参照先)https://japan.iom.int/trafficking
戦争の惨禍と反省から生まれた日本国憲法の前文には以下のように謳われています。
「われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。
われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。」
平和への誓いを新たにする8月、併せて世界の人権状況にも目を向けていきたいものです。
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