ボラセンだより

りっけんがつなぐ若者の声

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りっけんがつなぐ若者の声を紹介いたします。
記念すべき第1回は、メルマガ編集員のニューフェイス、大分県在住のNatsukiさんからクラスメイトとの対談を交えた若者の視点で見る政治参加についてのコラムです!

Natsukiさんのコラム

ごきげんよう。今回、選挙ボランティアマガジンに投稿をさせていただく機会を頂きました、大分県在住の大学1年生のNatsukiと申します。私は現在、大分県別府市にある、留学生がおよそ半数を占める国際的な大学に通っております。その環境を活かし、今回、友人である韓国の留学生に、韓国の若者の政治参加の様子を踏まえ、日本の若者の政治参加について話を聴いてみました。

Natsuki:韓国の若者は政治に関心がある?

Sさん:やばい(笑)。昔は若者は政治には関心がなかったけど、最近の大統領選の若者の投票率はすごく高くなってる。(韓国の国会の研究機関によると、17年の大統領選の20代の投票率は76.2%、30代は74.2%。22年3月の大統領選の20代の投票率は65.3%、30代は69.3%)

Natsuki:どうして風潮が変化したの?

Sさん:若者がようやく自分の国の問題の深刻さや、自分たちの世代が政治においていかに蚊帳の外におかれているかに気が付いて、行動を起こすようになった。そしてそれに応じて、政治家が得票のために、若者向けの公約を打ち出すようになった。

Natsuki:日本ではポスターを貼ったり、駅前でビラを配ったりするけれど、韓国の選挙活動はどうやっているの?

Sさん:ポスターとかビラはあまり使われない。テレビニュースやネット記事が多くて、若者層を意識して、SNSをかなり使っているし、有名人やインフルエンサーが公約を広めることも多い。普通の人でも、頻繁にフェイスブックでニュースをシェアする。若者が政治を知る手段がたくさんある。

Natsuki:日本の若者が関心を持つべき社会問題は何だと思う?

Sさん:この問題は関心を持つべき、この問題は別に大丈夫、という考え方は少し違うと思う。社会問題は全部つながっていて、全部自分の人生に関わってくるから。

Natsuki:なるほど。では最後に、日本の若者の政治への関心の低さをどう感じる?

Sさん:駄目だと思う。自分の国の政治に満足している人は少ないはずだから。自分の国の政治に満足していない人はもちろん投票に行くべきだし、もし満足していると言う人がいても、彼らだってその状態を保つために、投票には行くべきだ。

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今回韓国人の留学生に意見を聞いている最中、こんなことがありました。韓国の若者がいかに自分の意見を持っているかを実際に見てみるために、Sさんが韓国にいる友達とのグループLINEに、議論のテーマをポンと送ってみることにしたのです。テーマは、前回の大統領選の際、紛糾していた「フェミニズム政策についてどう思うか」にしました。どんな反応が来るんだろうと少し期待して待っていたら、しばらくしてグループのメンバーたちが次々に意見を書きはじめ、すぐに論戦が繰り広げられました。私の経験では、不意に投げかけられた政治的なテーマに対してこんなに皆が熱心に議論する光景は見たことがなかったので、少し感動してしまいました。若者が政治に対して知識と意欲を自然に身につけていることを実感しました。それはやはり、SNS等を駆使した政治関係者の活動の賜物かもしれません。

日本の政治を盛り上げ、この国をよくしていくために、他国の状況と比較し、活かせる点を探すことは非常に有効だということがわかりました。異なる視点を持っている留学生から意見を聞いたり、大学生の視点から感じたことなどを随時投稿していきたいと思っています。それらが皆さんの日々の活動のエッセンスになれば何よりです。

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