インタビュー

諸岡さんインタビューの様子

諸岡えみさん(愛知県小牧市議会議員)×パートナーズ

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自分が立候補することで若者の政治的無関心を変えられるのではないか -そう思わせてくれた立憲民主党

-諸岡さん、今日はよろしくお願いします。最初に自己紹介をお願いします。
よろしくお願いします。諸岡えみです。愛知県小牧市議会議員です。
2019年9月に25歳になり、その直後の選挙に立候補しました。
最年少で当選したことになります。
市議会議員になる前は国会議員の秘書として3年ほど政治に関わってきました。

-立候補した理由を教えてください。
直接のきっかけは2015年の安保法強行採決です。
私は、国会前と愛知県で声をあげていました。
でも、その前、もともとは「3.11」、東日本大震災が大きかったと思います。
当時、私は、高校1年生の終わりで、自分の進路として、俳優を目指したいと思っていました。
あれだけの大きな災害と原発事故を目の当たりにして、自分の生活がどういうふうに動いているかを考えるきっかけになりました。
基本的人権の尊重や生存権について考えるなかで、福島のことや、沖縄のことなどを考えるようになっていきました。
沖縄には現地の状況をみて勉強しようと、足を運びました。

そのようにして政治のことを考えていくなかで、特定秘密保護法、そして安保法が国会で審議されていました。
表現者として生きていきたいと志していましたが、表現の自由、文化が脅かされていることを2011年以降ずっと懸念してました。
そこで、自分が政治、社会に関わらないといけないと思い、国会議員の山尾志桜里さんのところに行って、ぜひ勉強させてください、と頼んで秘書になりました。

-なぜ立憲民主党で活動しようと思ったのでしょうか
結党の理念がすごく好きだからです。「ボトムアップの政治」
わたしたちのような若者は(政治の世界では)声が小さく、人数も少ないです。
そのため、若者の声は軽んじられています。
そのことにやるせなさを感じていました。
立憲民主党は、「そうではないんだ」と言ってくれた政党です。
若者が政治に関心がない、そこから変えていかなくてはいけない、
自分が立候補することで若者の政治的無関心を変えられるのではないか、そう思わせてくれたのが立憲民主党です。

また、原発ゼロも私の政治理念と一致しています。
若い世代がこの先の時代に、健康で豊かに暮らしていけるように、次の世代に持続可能な世界を引き継ぐためには立憲民主党の理念が重要だと思っています。

-議員という立場になって、政党の「中」からみた立憲民主党はどうですか。
市民サイドではみえなかったことも感じます。
様々な人、組織の集合体ですので、一筋縄ではいかないこともあります。
ですので、多様な意見を尊重し合うために努力していく、熟議を大事にすべきだと思っています。


日々の活動をSNSで積極的に発信する諸岡さんのTwitter

市民の代表としてのアウトプットを自分に課す

-若者世代として力を入れている政策を教えてください。
気候変動の問題です。地球が未来からの預かりものであるという感覚で動いている。
立憲民主党としても同じ感覚で取り組むべきだと思います。
そして、若者の政治参加についてです。
若者が政治からさらに目をそむけないように、信頼を裏切らないようにしないといけない。
暮らしに一番関係するのは自治体の政治だと思っていますので、私としてもまずはそこを身近に感じられるようにしていきたいです。
そのためにも、私が今後取り組みたいことでもあるのですが、学校現場での主権者教育が大事だと思っています。
若い世代が声を上げることの重要性をしっかりと認識してもらうことで、投票率の向上を実現したいです。
そして特に、女性をチアーアップ(応援)したいです。

-若い世代に注目してもらうために心がけていることはありますか
コロナ禍で、自分の公約について報告する手段が大きく変わってしまいました。
どうやって市民のみなさんと対話するべきか今でも試行錯誤しながら活動しています。
タウンミーティングができなくなった分、インスタライブとYoutubeで議会の報告や井戸端会議をするようにしています。
若い世代にみてもらえるように、という意識からです。
近隣の自治体の大学生や高校生を招いて、気候変動、「生理の貧困」などを話すイベントも計画しています。

-反応はいかがですか
コロナでそれまでの生活から状況が変わってしまったなかで、政治によっていろいろなことが動いていることが若者にも実感として伝わりつつあります。
政治と生活が結びついていることが、不幸にもわかってきてしまったということかもしれません。

また、Youtubeにアップしている動画は、有権者もそうですが、意外に、市当局の方々が見てくれていると感じます。
動画を含めたネット上の発信によって、様々な方に議案や議論を知ってもらうことが重要だと思っています。
小牧市議会ではまだ他にYoutubeをやっている議員はいないので、こまやかに市民の皆さんに情報をお伝えすることで、市民の皆さんがアクセスしやすいと感じるようにやっていきたいです。

私は、市民の代表としてのアウトプットを自分にタスクとして課しているつもりです。
小牧以外にも全国から反響があるので、もっと自分の発信力を増やしたいと思っています。
紙でお配りしているニュースレターにも、動画のQRコードをつけることで、動画を観てもらえるように工夫しています。

-日々の政治活動をやっての感想はいかがですか
毎日政治のことを考えていますが、それと同時に、毎日「政治ってなんだろう」と考えています。
若者にもっと身近に感じてほしいと思って活動していますが、まだまだ届いていないと感じることも多いです。
それと同時に、地元の駅頭に立つことも続けたいです。
月曜と金曜は必ず立っていますが、もっと頻度を上げたいです。通学路の補助やゴミ拾いなども。
最近では、市立保育園の使用済み紙オムツ持ち帰り問題について、保育園のまわりでお母さんたちに聞き取り調査をしたりして、取り組んでいます。

    諸岡さんのTwitterには日々の活動紹介の他にも、動画での発信も掲載されている。

政治家らしくない政治家がもっと増えるといいと思うし、そのロールモデルになりたい

-諸岡さんはお若いこともありますが、服装もあまり政治家っぽくないですよね。
そうなんです。デニムとポロシャツ、テーマカラーのピンクのものを身に付けてゴミ拾いをしていますが、誰からも政治家だと気づかれていないです。(笑)
候補者は原色のスーツを着ていかにも「政治家」っぽい格好をしないといけない、という文化を変えたいと思っています。
政治家らしくない政治家がもっと増えるといいと思うし、そのロールモデルになりたいです。
真っ黒のスーツを着ている人ではひかれてしまうかもしれない、という方からも気軽に話しかけてもらえるのが私の強みと思っています。

-今後の活動に向けた意気込みを教えてください。
議会はまだまだ閉鎖的だと感じることがあります。改革が進んでいるといっても民間ほどではない。
私もがんばりますが、それと同時に、全国のみなさんでこの壁を壊すことを意識的にやっていただきたいです。
世の中を変えようと思って立候補したのですから、くだらない慣習は乗り越えていこうと思っています。

また、議員という仕事に対するイメージも変えたいです。
本来は「いかにも政治家」という人でなくても入ってこれる世界にしないといけない、
そのためには期数もそうですが、世襲主義も乗り越えていきたいと思っています。
先日、かつて私が秘書を務めた山尾志桜里議員が引退を表明しました。
山尾さんが考える国会や議会は、この社会をよりよくしたいと思う人が、外から来て、外に去っていく、そのような循環がある場所なのだと思います。
いつでも誰でも入ってこれる風通しの良さは必要ですし、異なる政党にいますが、山尾さんのその点について今でも強く支持できる、と今回改めて思いました。

-今日はありがとうございました。最後に、市民、パートナーズのみなさんにメッセージをお願いします。
ありがとうございました。
市民の皆さんには、もっと傍聴に来てほしいです。緊張感がまったく違います。
そして、がんばっている議員の活動に注目して、拡散してほしいと思います。

政策を実現するために、当局や議会内の多数派にすり寄らなければ、と思ってしまう議員が出てきたときに、「そうではないよ、その分応援するよ」と市民やパートナーズの方から声をあげてほしいと思います。
心細い思いをしている議員もいるなかで、市民の声を届けようとしている議員は誰なのか、ぜひ注目してもらうことが一番の励みになります。

また、立憲パートナーズのみなさんには、まずはパートナーズになってくれてありがとうございます、と言いたいです。
コロナ禍で交流が難しいこともありますが、今後もぜひお話したいです。

    インタビューのダイジェスト動画はこちらからご覧ください


諸岡さんのyoutubeチャンネルはこちらから

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