編集後記

子育て政策を決めている人たち

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編集後記

短時間の留守番や子どもだけの登下校が禁止されるのではないかという条例案が埼玉県議会に提案され、批判を受けて撤回されたというニュースが話題になっています。
夕方のニュースでそのことを知った際、私は在宅勤務のすきま時間に、お風呂を掃除するためにお風呂の栓を抜きながら、夕食の準備をしながら、保育園から帰ってきたばかりの子ども2人におやつを食べさせながら(そのうち一人はテーブルの上によじ登ろうとしているので落ちないように目を向けながら)、スマホで仕事の返信をする、という「ながら仕事」の限界に挑戦しつつある状況でした。
「ながら」の連続である子育てと仕事の「両立」を少しでも体験したことがある人であれば、今回の条例案がいかに現実離れしたものかは直感的にわかるはず。
しかしそのような当たり前の感覚すら共有できない人たちが、議会において力をもっているのが今の日本の子育て政策を取り巻く現状なのでしょう。

一方で、すぐに大きな反対の声があがったことで、自民党の会派は条例案を撤回しました。
声をあげることで、目の前で政治が大きな失敗をしようとしているのを食い止めることはできる(こともある)と実感する機会でもあったのではないでしょうか。

もっと子育ての当事者の声が届く政治を、せめて最低限の感覚くらいは共有されている議会構成を、有権者の一人としてつくっていかなければならないと改めて思わされました。

コメント

本当にこれはインパクト大きかったですねー子育ての終わった政治には興味のない友人も話題に出していましたもん。ネットchange.orgを伝えたらさっそく投票していました。「この話題って政治に引き寄せるいいきっかけになるのでは?」とちらと思ったくらいです(党でもそう思いませんか?)
恐ろしいのは「内容に瑕疵はなかった」と自民党埼玉県議団は言い張っていること。これは自民党埼玉県議58名中女性3名というとても県民を代表していると思えないプロポーションだけのせいなのか、いったいどこをどうやったらこんな条例案が出るのか、そこも知って対応できないかと思ってしまいます。
枝野さんの言うように、これは自民党全体の党是ということなのでしょうか(絶望
10月22日の補欠選挙、幹部の方々もこの週末から応援に行かれるようですが、ぜひ頑張ってほしいです。
遠く離れた新潟から応援しています。

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